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創業昭和十二年

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ご挨拶

​創始者である橋井政二が魚売りの天秤かつぎをしていたころ、お得意様の旦那衆より「これだけ魚を見る目があるのなら天婦羅をやってみては」と勧められ始めたのが天政の始まりでした。

初代は魚の目利きだけではなく天婦羅を独学で勉強して参りました。当時の江戸前天婦羅の主流は、油が濃く高温で揚げる揚げ方ばかりでした。創業前数々の天婦羅を揚げ食通と言われる方々に試食をしていただきながら、花柳界のお客様の一言から当店の天婦羅は完成したそうです。

「女性やお年寄りがたくさんたべられるさっぱりとした天婦羅が無いのよね」

その言葉をきっかけに江戸前天婦羅の概念を良い意味で裏切る天婦羅を初代は考案したのです。

これは江戸前天婦羅の流れに逆らうようなことで、創業当時は苦労したと聞いております。また、今では全国的になりました「天ばらご飯」の発祥も当店でございます。

かき揚げと塩味ご飯をばらばらにするシンプルなものですが、材料、油、衣のバランスが相まってこのご飯の完成があります。外国人のお客様がはくまいのみをあまり好まない時代に、白米も美味しく召し上がっていただきたい思いから考え出された一品です。

シンプルな料理ほど難しいと思います。瞬時のうちに素材の味や香りを最大限に引き出すのが天婦羅と私は考えます。

そして衣に素材の味が入るから衣も美味しいのです。伝統の技に加え私の天婦羅への発想や挑戦はこれかも尽きることがありません。お食事と共にお客様との楽しい会話もお座敷天婦羅ならではの醍醐味と思います。

皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

​三代目 橋井良彰